4文字の印鑑を作るときのレイアウト


印鑑を作成するときには文字数に応じたレイアウトを考えることが重要です。1文字ならレイアウトは簡単ですが、文字数が多くなるほど複雑になっていきます。この記事では4文字の印鑑を作るときのレイアウトに特化して解説します。

どのようなレイアウトを考えることができるのかを具体的に知って、最も良い方法を選び出しましょう。

贈答用の印鑑とはどのようなものなのか

4文字を縦書きで正方形に並べる

4文字の印鑑を作るときの最もシンプルなレイアウトは縦書きで正方形の頂点に文字が来るように並べる方法です。右上に一文字目、右下に二文字目、左上に三文字目、左下に四文字目を入れる形になります。日本では縦書きが昔から主流なので、4文字のレイアウトとして最も直感的にわかりやすい並び方です。

フォーマルな印鑑を作るときにはこのレイアウトが無難でしょう。

4文字を横書きで正方形に並べる

4文字を正方形に並べるときには横書きにすることもできます。左上に一文字目、右上が二文字目、左下が三文字目、右下が四文字目となるレイアウトです。近年では日本語も横書きをすることが多くなり、ビジネスでは横書きの方が主流になっています。

それを考慮すると今後は横書きの印鑑も増えてくると考えられるでしょう。特にアルファベットを使うときや、カタカナで表記するときには直感的に横書きだと判断される場合がよくあります。漢字やひらがなの場合には縦書きと思われることが多いので注意が必要ですが、アルファベットやカタカナなら横書きも検討してみましょう。

4文字を一周するように正方形に並べる

4文字を正方形に並べるときには縦書きや横書き以外にも一周するようにする方法もあります。時計回りまたは反時計回りに4文字をレイアウトすることで読める形を作ることが可能です。起点とする位置も自由に決められますが、直感的には左上か右上を起点にするのが良いでしょう。

時計回りと反時計回りの選択についても、多くの人が時計回りをまず考えるので、右回りにするのが無難です。例えば、左上に一文字目、右上に二文字目、右下に三文字目、左下に四文字目というレイアウトができます。この場合には横書きと誤解されるリスクがあるので注意が必要ですが、印鑑の文字が既に相手に理解されているのであればあまり問題にはなりません。

4文字を上下左右に並べる

4文字のレイアウトする場合には正方形の四隅に文字をレイアウトする必要はありません。上下左右に4文字を並べて印鑑にすることもできます。寛永通宝などの昔の貨幣ではよく用いられていたレイアウトです。このレイアウトの場合には読む順序の選択肢もたくさんあります。

寛永通宝のように貨幣で用いられていたのは上、下、右、左の順番です。日本では通用しやすい順序なので、このレイアウトにして風情のある印鑑にするのも一興でしょう。ただ、円形に並べてあるという印象を持つと、時計回りか反時計回りに読むだろうと考える傾向があります。

そのため、正方形に並べる場合と同様に時計回りに記載するのも無難な方法です。この場合の並べ方も刻印されている文字が相手に理解されているのであればどのような形にしても大丈夫です。

4文字を一列に並べる

4文字の印鑑を作るときには一列に文字を並べることも可能です。丸い印鑑に一列に並べると余白が大きくなってしまいますが、印鑑としての役割に問題が生じるわけではありません。ただ、文字の大きさが問題になる場合はあり、小さくて読みづらいこともあるでしょう。

大きめの印鑑を作る場合には良いですが、典型的な認め印サイズの印鑑を作るときには注意が必要です。また、円形にこだわらずに長方形の印鑑を作って一列に文字を並べることもできます。スタンプとしてよく用いられているもので、目的によっては円形の印鑑よりも使いやすいでしょう。

長方形の印鑑の場合には横書きで一列にレイアウトするのが一般的です。

印鑑の形状も検討しよう

印鑑というと円形のものをイメージする人が多いですが、先述のように長方形にすることもできます。社印では正方形の印鑑にすることもあるため、印鑑を作るときには形状も検討してレイアウトを考えることが大切です。正方形の印鑑の場合にも四隅に文字をレイアウトするだけでなく、上下左右に文字を置いても問題はありません。

三分割して考えて会社のロゴマークを上三分の二に入れておき、下部に横書きで4文字を入れるということもできます。このようにロゴも入れ込むことを考えると、円形の印鑑でも中央にロゴを入れるという方法も発想として生まれてくるでしょう。

色々な可能性を考えてみると個性のある印鑑を作り上げることができます。

変則的な方法も考えてみよう

個性豊かな印鑑にしたいという場合には変則的なレイアウトの仕方も検討してみましょう。例えば、円形の印鑑を使用して円の中心側から文字を読めるように4文字を上下左右に入れる方法もあります。上の文字は通常の向きですが、右の文字は90度右に回転させ、下の文字は逆さまにし、左の文字は270度回転させたものにするという方法です。

このような回文を使う方法は社名が「ニコニコ」などといったように2文字+2文字の構成になっているときには特に有効でしょう。

そうでない場合にもどこから読み始めれば良いかがわかるように、印鑑の中央にロゴマークを入れるといった工夫も可能です。印鑑の文字は同じ大きさでなければならないというルールはありません。そのため、4文字のうちで重要な文字だけ大きくしたり、だんだんと小さくしたりすることもできます。

フォーマルな印鑑としてはあまり好まれるものではないですが、目的によっては魅力がある印鑑になります。スタンプ感覚で使うときには個性をアピールしやすいので検討してみる価値が大きいでしょう。また、4文字を一つの印鑑にまとめないという方法もあります。

印鑑として使う目的では十分ではありませんが、イベントのスタンプラリーなどに用いるには良い方法です。2文字ずつのペアにして両方を揃えられたら景品をもらえるなどといった形で使用することができます。1文字ずつ4つの印鑑を準備しておき、最後にその4つの文字から言葉を作ってもらうというやり方もあるでしょう。


4文字のレイアウトは選択肢が多い

4文字の印鑑を作るときにはレイアウトの選択肢が多いので、目的に応じて適切な方法を選ぶのが大切です。最も単純なのは縦書きで正方形の頂点に文字を並べる方法ですが、必ずしもこのレイアウトにこだわる必要はありません。

フォーマルな場で使用する印鑑ではない場合には特に自由度が大きいので、個性的なレイアウトも検討してみましょう。