印鑑は3dプリンタで再現できる

日常生活において、印鑑が必要な場面は多いです。特に、銀行や公的書類など、金銭が絡む場面で使うのが一般的ですから、取り扱いには気をつけましょう。他者に悪用されないように、印鑑を厳重に保管しなければいけません。

印鑑は3dプリンタで作ることができます。ただし、いくつかの注意点がありますので心得ておきましょう。

贈答用の印鑑とはどのようなものなのか

印鑑について正しく理解しよう

ハンコと印鑑の区別をつけることができなくて、混同してしまうケースがあります。ハンコの正式名称は印章です。その印章に、朱肉をつけて紙に押したものを印影と呼びます。印鑑とは、銀行や自治体に登録した印影のことです。

けれど、現在では印鑑をハンコそのものとして認識するようになりました。印鑑は金銭や不動産に絡む重要性の高い書類に押すことが多いので、取り扱いには細心の注意を払う必要があります。役所に印鑑登録をしたハンコを実印と呼び、権限の高い証となります。

出席簿や荷物の受け取りなどに使うハンコは認印と呼ばれており、公的な効力はありません。印鑑の素材は、柘植や黒檀などの木材のほかに、水晶やメノウなどの鉱物、アクリル樹脂などが一般的です。また、金属のチタンは耐久性に優れており、人気の高い素材です。

ラピスラズリやマラカイトなど、宝石を素材にした印鑑も販売されています。さらに、印鑑に模様をつけることもできます。花や鳥など、趣のある絵柄の印鑑を探してみましょう。印鑑が汚れると、印影がはっきり写りません。

専用のブラシを使って、溝についた汚れを落とすことが大事です。もしも印鑑が欠けていることに気づいたなら、すぐに印鑑を取り扱っている店舗に相談しましょう。印影が変わってしまう可能性があります。印影が一致しないと、公的な印鑑として認められないので要注意です。

尚、同じ朱肉を使い続けていると、インクが枯渇したり、表面が荒れたりします。印鑑にしっかり朱肉がつかなくなるので、新たに買い替えましょう。

種類が豊富なハンコ

正式な書類に押す印鑑のほかに、日常生活で気軽に使えるハンコがあります。主に苗字を刻んだハンコが多いのですが、名前をハンコにすることもできます。会社や自治体に出す書類には使うことはできません。けれど、親しい人に手紙やメモを出す時に名前のハンコを押せば、親密度が高くなります。

ほかに、ニックネームやイニシャルをハンコにすることも可能です。外国人向けに、アルファベットのハンコも販売されており、種類は豊富です。いくつかのハンコを用意して、文面や相手によって使い分けましょう。ハンコを押す楽しみが増えます。

ハンコに朱肉を押すのが面倒に感じるなら、ネーム印がおすすめです。ネーム印はペンの形をしており、インクがセットされているので、朱肉を押す手間を省けます。しかも、楷書体や行書体、ゴシック体など、自由にフォントを選べます。

インクの色も、黒や赤のほかに、青や紫などをそろえています。インクは詰め替え式なので経済的です。正式な印鑑として使うことはできませんが、あまり重要性が高くない書類に使うことは可能です。ただし、職場の規定を確認して、不適切な場合は利用を控えましょう。

印鑑の書体で知っておきたい行書体の特徴

3dプリンタの魅力について

3dプリンタとは、三次元のプリントを素材にして、立体的な造形物を作り出せる機械のことです。主に、液体樹脂や石膏などが原料です。3dプリンタは、建築や医療の現場で使用されることが多いです。

設計図やスキャン画像などから、建築の材料や人体の模型を作れるからです。自動車の開発でも、3dプリンタは重要な役割を果たしています。宇宙工学や航空科学の分野でも、3dプリンタが活用されています。また、3dプリンタによって、写真撮影された人物を再現化することもできます。

結婚式場やフォトスタジオでは、人物のサイズを縮小して、記念の置物にするサービスがあります。特別な記念品が欲しいなら、検討してみましょう。一般家庭向けの3dプリンタは、あまり普及していません。けれど、オリジナルのフィギュアなどを作るために、購入する方は増えており、今後は需要が高まることが期待されています。

業務用の3dプリンタは研究が進んでおり、性能が優れた製品が開発されています。近年は、3dプリンタの使用が犯罪に使われるのではないかと懸念する傾向があります。3dプリンタを扱う機会がある場合は、法律に抵触しない使い方を心がけましょう。

印鑑と3dプリンタに関する注意点

紙に押した印影から、3dプリンタで印鑑を再現することができます。特に、性能が優れた業務用の3dプリンタは完成度が高い仕上がりになります。けれど、悪用される危険性がありますので、決して他者に渡さないようにしましょう。

印鑑は効力が大きいハンコですから、厳重に管理すべきです。他者の目に触れないところに保管しておきましょう。ハンコを3dプリンタで作りたい時は、効力の小さい認印が適しています。銀行や自治体に登録しているハンコではないので、悪用される心配がありません。

紛失予防として、認印のスペアを作りたい時に向いています。

安心できる印鑑の保管方法

印鑑を厳重に保管したいなら、金庫に収納する方法がおすすめです。ただし、リビングなど、人目につきやすいところに金庫を置くのは危険です。

書斎の引き出しや寝室のクローゼットなど、限られた人しか入らない部屋に金庫を置きましょう。頻繁に使うことがない印鑑は、銀行の貸金庫に預ける方法が有効です。尚、銀行に登録している印鑑と通帳を一緒に保管するのは危険です。

必ず別な場所に保管しましょう。印鑑と通帳があれば、預金を引き出すことができるからです。万が一、印鑑を紛失した場合は、すぐに警察に紛失届を出すことが大事です。さらに、銀行や自治体に申し出て、印鑑登録を廃止する手続きをしましょう。

新たな印鑑で印鑑登録すれば、盗まれた印鑑が悪用されるのを予防できます。たとえ書類を偽造されたとしても、無効になります。

印鑑と3dプリンタの取り扱いは慎重に

ハンコは種類が豊富です。印鑑は公的な書類に使用するので、慎重に管理することがポイントです。人目がつかないところに金庫を置いて、印鑑を収納しておけば安心です。尚、3dプリンタは、画像から三次元の造形物に再現できる便利な機械です。

印鑑も再現できますので注意が必要です。他者の手に渡ったら、悪用される可能性があります。

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